序章：夢への一打、世界の舞台へ

2025年8月3日、AIG全英女子オープン（Women’s Open）にて、山下美夢有選手が通算11アンダーで優勝し、日本女子では6人目となる海外メジャー制覇を達成。感動と希望を日本中に届けました。

生い立ち・アマチュア時代：5歳からの飛躍

大阪府寝屋川市生まれ。5歳でゴルフを始め、高校時代には関西高等学校選手権や全国高等学校選手権で活躍。

プロ転向と国内での成功

2020年プロ転向。2021年「KKTカップバンテリンレディース」でプロ初優勝。2022年には年間女王となり、JLPGAで注目の存在に。

使用クラブ（クラブセッティング）

全英優勝に貢献した山下選手のバッグの中身を紹介します。ツアーの試合や分析から得られた最新情報をお届けします。

ドライバー：スリクソン ZXi（9°）、シャフトはフジクラ Speeder NX Green 40 SR

フェアウェイウッド：スリクソン ZX Mk II（3番／15°、5番／18°）、シャフトは同じく Speeder NX Green 50 SR

ユーティリティ：スリクソン ZX Mk II（4番／22°、5番／25°）、シャフトはフジクラ Ventus Blue HB 7 S

アイアン：スリクソン ZXi5（6番）および ZXi7（7番～PW）。ともにハンドルは True Temper Dynamic Gold 85 R300

ウェッジ：クリーブランド RTZ（48°・52°・58°）、シャフトはDynamic Gold 95またはR300

パター：TaylorMade Spider Tour X（Black L-Neck）。ツアーでは唯一の非スリクソン製クラブ

ボール：スリクソン Z-STAR XV

この構成は、ロングホールでは飛距離とコントロールを、ショートゲームでは正確性と安定性を追求した絶妙なバランスが光ります。

プレースタイルとギアの関係

山下選手は飛距離とコントロールの両立を重視し、浅重心設計のクラブとしなやかなシャフト選択で強い球と安定感を両立させています。特にフェアウェイキープの精度は勝因の一つでした。

家族の支えとメンタル

父・勝臣さんとの連携は有名で、大会中のラウンド後にフォームを細かくチェックし合う姿勢が、精神面でも大きな支えとなりました。

海外展開と今後の展望

2025年からLPGAツアー参戦。全英優勝はその第一歩に過ぎず、さらにメジャー制覇やオリンピック出場など、将来の目標は広がっています。